国際大会 | ||
WorldCup Bouldering 第1戦 日本・加須 | 優勝 | |
WorldCup Bouldering 第2戦 オーストリア・ホール | 優勝 | |
WorldCup Bouldering 第3戦 オーストリア・ウィーン | 2位 | |
WorldCup Bouldering 第4戦 アメリカ・ヴェイル | 3位 | |
WorldCup Bouldering 第5戦 オランダ・アインドホーベン | 優勝 | |
WorldCup Lead 第1戦 フランス・シャモニ | 10位 | |
WorldCup Lead 第4戦 ベルギー・プールス | 13位 | |
WorldCup Lead 第5戦 チェコ・ブルノ | 7位 | |
WorldCup Lead 第6戦 スロベニア・クラニ | 2位 | |
世界選手権 中国・青海省 | (リード) | 8位 |
(ボルダー) | 5位 | |
ワールドゲームス 台湾 | 7位 | |
アジア選手権 韓国 | (リード) | 2位 |
(ボルダー) | 優勝 | |
アルコロックマスター | (ボルダー) | 6位 |
WorldCup Boulder 2009 | 年間ランキング | 優勝 |
WorldCup Lead 2009 | 年間ランキング | 11位 |
WorldCup Boulder 2009 | 年間ランキング | 優勝 |
国内大会 | ||
THE NORTH FACE CUP(予選)ロッククラフト川越 | 3位 | |
JAPANCUP BOULDERING 第4回 ロッククラフト川越 | 優勝 | |
国体 関東予選 幕張総合高校 茨城県成年女子 | (リード) | 優勝 |
(ボルダー) | 優勝 | |
国体 本戦 新潟県 茨城県成年女子 | (リード) | 5位 |
(ボルダー) | 優勝 | |
天皇杯 | 3位 | |
皇后杯 | 優勝 | |
JAPANCUP BOULDERING第5回 深谷 | 優勝 |
2009年ワールドカップボルダリング 報告書 (2009年6月23日 野口 啓代) | ||
大会結果 | ||
第1戦 日本・加須 | 予選 | 1位通過 |
準決勝 | 5位通過 | |
決勝 | 優勝 | |
第2戦 オーストリア・ホール | 予選 | 1位通過 |
準決勝 | 同着6位通過 | |
決勝 | 同着1位 | |
スーパーファイナル | 同着優勝 | |
第3戦 オーストリア・ウィーン | 予選 | 6位通過 |
準決勝 | 3位通過 | |
決勝 | 3位 | |
第4戦 アメリカ・ヴェイル | 予選 | 6位通過 |
準決勝 | 3位通過 | |
決勝 | 3位 | |
第5戦 オランダ・アインドホーベン | 予選 | 1位通過 |
準決勝 | 6位通過 | |
決勝 | 優勝 | |
2009年ワールドカップボルダリング | 年間ランキング | 優勝 |
~大会の感想と反省~ | ||
第1戦 日本・加須 | ||
今年最初の大会で、しかも日本で初めてのBWCという事もあり、予選の前日は柄にもなく緊張してしまい、一睡も出来ませんでした。予選を1位通過したものの、準決勝は『絶対に決勝に残らなくてはならない!』というプレッシャーで体と気持ちがバラバラで登りが最悪になってしまい、全然課題が登れず・・・。でも日本の皆の応援に背中を押され、最終課題でなんとか1本完登し、ギリギリで決勝に進出。準決勝の最悪な状況からの決勝までの立て直しが大変で、応援にきてくれていた関係者の方々や家族、友達のお陰でなんとか決勝までに気持ちを整え、決勝では吹っ切れた自分らしい登りができ、何とか優勝することが出来ました。去年からずっと肩に重くのしかかっていた日本のWCでの優勝は、本当に嬉しかったです。今まで応援し続けてくれていた沢山の方々の喜ぶ顔が見ることが出来、やっと、肩の荷が降りた気持ちです。 | ||
第2戦 オーストリア・ホール | ||
毎年各国から男女合わせて160人以上も参加するこの大会は、世界選手権よりもレベルが高いのではないかと言われています。そんな中、日本からの派遣選手は私だけ。日本でホームゲームをした後は、いきなりアローンでの試合です。予選は1位通過。準決勝は去年の年間チャンピオン、地元オーストリアのアンナ・シュテールと同着6位通過。そして始まった決勝で、私は好調にも4課題全てを1撃し、優勝したかと思いきや、準決勝同着のアンナも全て1撃しており、決着がつかず・・・急遽男子の決勝課題をリメイクし、WC始まって以来史上初のスーパーファイナル!スーパーファイナルは、決勝より1段階も2段階も難しい課題で、しかもチャンスは1トライのみというのがルール。私が快心の登りで完登した瞬間は『やった!絶対優勝した!』と思ったのですが、アンナも快心の登りで完登!結局、仲良く2人で優勝となりました。今回、ホームゲームのアンナと互角の勝負が出来たことで、大きな自信に繋がりました。 | ||
第3戦 オーストリア・ウィーン | ||
WCウィーン、WCベイル、WCアインドホーベンは3週間連続で開催される為、日本~ヨーロッパ~アメリカ~ヨーロッパ~日本の世界一周旅行になりました。迎えた最初のWCはまたしてもオーストリア。予選は生憎の雨で、急遽会場の隣のクライミングジムで行われました。予選を順調に1位通過し、翌日の準決勝・決勝の日はやっと大会用に建てられた壁で登れました。準決勝をまたしてもギリギリ5位通過し、決勝で逆転?というのが最近のパターンになってしまいました。迎えた決勝、私は4本中3本を完登し、トライ数の差で2位。そして優勝は、身長180cmくらいあるかと思われるロシアのアレクサンダー・バラキレバ選手。アンナはトライ数の差で3位に。今まで優勝争いに加わったことのない選手のいきなりの優勝は、まさに今のワ-ルドカップの混戦ぶりが表れた結果でした。ワールドカップとは、決勝に残った選手、大会に参加したどの選手も優勝出来る実力があるくらい、ハイレベルな選手たちによる闘いなのだと実感しました。 | ||
第4戦 アメリカ・ヴェイル | ||
さて、ついに今年一番の核心、苦手なアメリカ戦です。 アメリカはヨーロッパと違い、テクニカルなムーブや細かい小技の通用しない、真のパワー勝負になります。若干の苦手意識もあり、また、冬場に苦手なパワー系を克服した成果が見れる、絶好の機会です。予選・準決勝を何とか通過し、遂に決勝!予想通り、アメリカ系はアメリカ人が強く、アメリカ人トップ2には歯が立たず、、、それでも何とか最後まで食らいつき、3位をゲット!確かに今年最低の順位ですが、私の中では最高の順位なのです!まさか、アメリカで表彰台に乗れるなんて思ってもみなかったのです。私にとってアメリカでの3位は、ホーム加須で優勝するよりも価値のあるものだったかもしれません。ずっと苦手だと思って克服しようと頑張ってきた成果が少し実った気がします。でも、もちろん3位で満足している訳ではありません。今後は、苦手なアメリカでも優勝できるくらい苦手を克服したいです! | ||
第5戦 オランダ・アインドホーベン | ||
早くも最終戦、オランダ。 今まで2009年の年間ランキング暫定1位の私は、今回のオランダ戦で決勝に残れば年間優勝が決まるという状態。もう、目の前まで迫っている年間優勝は、またしても私に重いプレッシャーとしてのしかかり、私は準決勝で窮地に追い込まれます。結果、2完登5撃4ボーナス6撃で・・・6位!なんと7位の選手とはボーナスの1トライ差で6位!最終戦で、私の運の良さで救われました。そして、ずっと年間争いをしてきたアンナは、プレッシャーに押しつぶされてしまったのか、準決勝で精細を欠いてしまい、10位に転落。決勝が始まる前に年間優勝の決まってしまったわたしは、もう怖いもんなし!もう、決勝はどうにでもなれ~!といった感じで、なんのプレッシャーもなく、楽しく、のびのびとした登りの出来た決勝で、なんと優勝する事ができました。1日で2つも優勝を手にすることができ、まさにこの日は私のクライミング人生の中で最高の1日となりました。 | ||
年間チャンピオン | ||
去年私は、3位に近い2位でした。 1位のアンナとは、途中で逆転の可能性のない程の大差をつけられ、試合を重ねれば重ねるほど、その差は開いていくばかり。私は去年3位だったロシアのユーリアと、2位争いをしているような状態でした。そして今年は、去年の屈辱を晴らすべく、私の夢である年間優勝を果たすべく、闘ってきました。そして、やっと今年、その夢を叶える事ができ、本当に嬉しいです。去年私はOverAllランキング(リード+ボルダー+スピード)で優勝していますが、OverAllの優勝とは、比べ物にならないくらい嬉しいです。OverAllで優勝した時は、リードも中途半端、ボルダーも中途半端、なのに総合だけ1位ってどうゆう事?という状態でした。ですが今回の年間優勝は、心の底から喜べるような気がします。 | ||
~今後の目標と抱負~ | ||
今回私が年間優勝出来るまで、たくさんの皆様に支えられ、助けられ、応援して頂いたお陰だと思っております。私1人では、何1つとして成し遂げられなかった夢を、皆が叶えてくれました。応援してくださった全ての皆様に、感謝の気持ちでいっぱいです。 私は今年、自分の目標を達成でき、夢を叶える事が出来ましたが、これで終わったわけではありません。今年は、2年に1度のビックイベント、世界選手権が開催されます。まだ日本人が誰も成し遂げたことのない世界選手権という大きな舞台で、優勝してみたいのです。そして、ボルダーだけではなく、リードでも、もっともっと世界に通用するクライマーになりたいです。 これから私は、追う立場から追われる立場となり、今まで以上に苦労することもたくさんあるかもしれません。そして、そんな時、私は今まで以上に皆様の手助けを必要としてしまうかもしれません。その時は、どうかこれからも、手助けの程、よろしくお願いします。 | ||
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